博多と天神を直線で結んだちょうど真ん中にある上川端商店街。
現在でも博多商人の心意気をそこはかとなく感じさせる商店が並んでいる、博多っ子の集う場所です。付近に神社仏閣や大型複合施設などがあるせいか、最近は特に外国人観光客の姿も多く見かけるようになりました。
今回はこのアーケード街をぶらぶらとお散歩してきました。
商店街の北側入り口です。博多リバレインの向かい側にあります。
入り口を入るとこんな感じです。ドラッグストアや衣料品店、仏具店などが並んでいます。
仏具店と言えば全国展開しているこのお店(はせがわ)はここが発祥の地です。
そしてアーケードの所々にぶら下がっているこの垂れ幕。博多弁番付と称してさまざまな博多弁が紹介されています。これには「ちゃっちゃくちゃら」と書いてありますね。
残念ながら博多っ子ではないので、絵を見て何となく理解はできますが、それでもやっぱりよくわかりません。
こちらは「ぐらぐらこいた」…うーん?
こちらは商店街のちょうど真ん中あたりにある、商店街名物川端ぜんざい広場です。
基本的に週末のみ営業のぜんざい屋さんになるのですが、営業していないときでも買い物に来たおばちゃんたちが座ってくつろぎながらおしゃべりに花を咲かせていたりします。ぜんざいは買い物の疲れが吹き飛ぶような甘さで、営業日には列ができる人気です。
お店の奥に博多ならではのものがちらっと見えているのに気づかれたでしょうか。その正体はこちら。
博多の魂が凝縮されているようなお祭り「博多祇園山笠」の飾り山です。ぜんざいと共に商店街の名物となっていて、外国からの観光客が嬉しそうに写真を撮っている姿がよく見受けられます。
ちなみに飾り山とはその字のごとく飾っておくために作られるもので、舁き山(かきやま)と呼ばれる走って櫛田神社に奉納されるものより装飾も多く、重たくできているのですが、この飾り山は何と走ります。博多で唯一の「走る飾り山」です。
商店街の南側の入り口を抜けると櫛田神社の裏手に出ます。博多の有名な老舗うどん店「かろのうろん」はここにあります。
うどん伝来の地と言われている博多で、現在も営業しているもっとも古い店舗と言われ、看板の通り博多名物となっています。
ちょっと変わった店名ですが「角のうどん」を博多弁で言うとこうなるらしいです。だ行→ら行になるとのことですが、それを踏まえて博多弁番付を見直してみると、何かわかるかも知れません。
今回は博多弁を勉強しながら上川端商店街を歩いてみました。付近は博多リバレインやキャナルシティなど再開発が進み、ここも昔と同じように営業しているわけではありませんが、それでも街のあちこちに博多らしさが息づく商店街です。
周囲には見どころやグルメスポットなどもたくさんあるので、ついでにお土産を探しに立ち寄ってみてください。ちなみに「ちゃっちゃくちゃら」はぐちゃぐちゃ、「ぐらぐらこいた」は頭にきた、だそうです。うーん、博多弁は難しい…。
- アクセス:地下鉄「中洲川端駅」から徒歩3分、JR博多駅から徒歩15分
- URL:http://www.hakata.or.jp/