久留米市は福岡県の南西部に位置する都市です。福岡市内へのアクセスも良く人口も多い都市ですが、街中を少し離れると風情ある里山が広がっています。小春日和のある日、紅葉を求めて久留米の郊外を廻ってきました。
その前にまずは「季楽 櫨山(はぜやま)」で腹ごしらえ。
「季楽 櫨山」は耳納連山のすそ野にひっそりと佇む隠れ家的な日本料理と手打ちそばのお店です。
古民家風の建物や手入れの行き届いた庭を楽しみながら料理を頂くことができます。お造りや手作り豆腐などの料理とおそばのコースメニューで、手打ちならではの素朴な味のおそばを堪能しました。
せっかくなので庭に面した席を取りました。紅葉がいい感じです。
おなかが一杯になったら、山を回り込んだところにある、もみじ寺として有名な永勝寺に。現在は曹洞宗のお寺ですが、その縁起は天武天皇の時代まで遡ると言わている古刹です。
急な坂と階段を上ってやっとの思いでお寺に着いたのですが、お寺の人に話を聞いてみると今年の紅葉はもうピークを過ぎてしまったとのこと。
展望台の方に一本だけ残っていますよ、と言われて撮ったのがこちら。本当に一本だけでしたがとてもきれいに色づいていて、名残を楽しむことができました。
寺の裏手にある展望台からの眺めです。眼下に見える並木が福岡県指定の天然記念物、柳坂曽根のハゼ並木です。
お寺からまっすぐに坂を下った所にあるハゼ並木は約1キロに渡って続いていて、約250年前に久留米藩によって灯用の蝋の原料として植樹されたと言われています。新・日本街路樹100景にも選ばれている並木道はすっかり色づいていました。
ハゼの実は和ろうそくの原料として使われるほか、お相撲さんが髷を結う時の鬢付油などにも使用されるそうです。
ハゼ並木の方もお寺と同じくちょっとピークは過ぎてしまった感じですが、お天気もよくぶらぶらと並木を見ながら散歩するにはちょうど良い気候でした。
1キロに渡ってハゼの並木が続いている光景は壮観でした。
紅葉を楽しむにはちょっと遅すぎた感もありますが、のんびりとした里山の風景やおいしいおそばをたっぷりと味わえて、満足の行くおでかけでした。もし久留米を訪れる時があったら、ぜひ懐かしい景色が残る郊外へも足を延ばしてみてください。
- アクセス:西鉄バス「柳坂」バス停から徒歩すぐ
- URL:http://www.kurume-hotomeki.jp/event/