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【福岡】日本最古の稲作集落と言われる「板付遺跡」で古代の生活にタイムスリップ

板付遺跡は福岡市博多区にある縄文~弥生後期に渡る時期に形成された集落の跡で、日本最古の稲作集落と見られており、国の史跡に指定されている遺跡です。

環濠集落跡と水田跡からなる遺跡は公園として整備され、出土した土器などを展示する板付遺跡弥生館が併設されています。今回は板付遺跡で古代人の生活をちょっとのぞき見してきました。

遺跡の入り口には籾?を模したオブジェがありました。

オブジェ

遺跡は集落跡と水田跡に分かれています。こちらは水田の跡。現代の水田のように四角く区切られています。

水田の跡

水田跡の隣にある板付遺跡弥生館です。集落跡に見られる弥生時代の竪穴住居を模した形をしています。

板付遺跡弥生館

板付遺跡弥生館の中です。遺跡から出土した板付Ⅰ式土器と呼ばれる土器類や、同時代と思われる近隣の遺跡から発掘された道具類などのレプリカが展示されています。

板付遺跡弥生館

土を掘るための鋤(すき)です。現代のスコップが混じっていますが全く違和感がないですね。効率などの面から必然的に同じような形状になるのだと思います。

鋤

こちらは古代の衣服。こちらも現代とあまり変わらない形をしています。古代の人は意外とオシャレだったのですね。

古代の衣服

弥生館の見学を終えたら集落跡に向かいます。入り口はこんな感じです。

入り口

集落跡は日本で最初期の環濠集落と見られていて、深さ2メートルほどの堀が集落の回りを囲っています。

堀

野球場ぐらいの広さに、点々と竪穴住居と貯蔵用の竪穴が再現されています。

竪穴

竪穴住居です。床面は地面より50センチほど掘り下げられていて、その上に植物で葺いた屋根が乗っています。

竪穴住居

竪穴住居を骨だけにしてみると、こんな構造になっているようです。

竪穴住居の構造

内部はこんな風になっています。当日は気温が30度近くある快晴の暑い日だったのですが、中は意外と風が通り、ひんやりとしていました。古代の人々はそれなりに快適に過ごしていたと思われます。

内部

規模はそれほど大きくはありませんが、古代史的にはとても貴重な板付遺跡。弥生館での展示物と、再現された竪穴住居で、古代の人々がどのように生活していたのかを肌で感じられるスポットでした。

歴史に興味がある人はぜひ訪れて、古代人の生活をのぞいてみてください。